2016-01-01から1年間の記事一覧
もうクリスマスも終わって、あとは仕事納めだけです。ブログを初めて2か月近く経過しましたが、通常業務とのバランスが難しい今日この頃です。今年1年いろいろなことがありましたが、ほとんど忘れてしまいました。つらいことは忘れたほうがいいですもんね。 …
毎年この季節になると時間が経つのは早いなーと思います。クリスマスまでの街が浮ついた感じが自分は好きなのですが、それが終わると一気に日本的な感じで、年末の当直も相まってあまり好きになれないのです。今回は忘年会が忙しいので、少し簡単な論文を読…
T-Cell Transfer Therapy Targeting Mutant KRAS in CancerEricN Engl J Med 2016 375:2255-2261 先週のNEJMにまた新たな免疫療法の成績が報告されました。これは現在話題になっている抗体療法ではなく、TIL(tumor infiltrating lymphocytes:腫瘍浸潤性リン…
12月が近づくと、忘年会やらクリスマスやらで街中があわただしくなります。我々消化器外科医は12月に消化器外科学会の抄録締め切りがあるから、それを乗り越えない限りは、年末の浮かれ気分はやってこないのだ! 以前から大腸術後にNSAIDSを使うと縫合不全が…
JAMA Oncol. 2016 Oct 10. doi: 10.1001/jamaoncol.2016.3797 今回は前回に引き続き、左右大腸癌の違いについての論文であります。First authorは泣く子も黙るTejpar先生なのだ!なんて読むんでしょうねー。他の共著者も若手のStintzing先生をはじめ、有名ど…
昨今、大腸がんの世界では原発巣の左右部位別により分子標的薬の治療効果が異なることで、もー大盛り上がりです。古そうで新しいこのテーマに関して勉強するために、今回はReviewを読んでみることにしました。論文は以下のもの。 World J Gastroenterol 2015…
Early tumour shrinkage (ETS) and depth of response (DpR) in the treatment of patients with metastaticcolorectal cancer (mCRC). Eur J Cancer. 2015 Sep;51(14):1927-36. 背景: 大腸癌肝転移に対する治療は肝切除が第一選択で、長期生存を望める唯一…
Procalcitonin Reveals Early Dehiscence in Colorectal Surgery: The PREDICS Study. Ann Surg. 2016 May;263(5):967-72 背景 2-14%で起こり得る縫合不全は大腸手術で最も懸念される合併症である。 縫合不全は患者の術後経過に大きく影響する。 多くは縫合…
臨床で忙しいのに、抄読会のために論文なんて読んでられないよ! こんな悩みを持つ消化器外科医は多いと思います。 とくに外科医は知識よりも技術が大切と考えているので、なおさらです。 うちの医局なんか早朝から抄読会をやっているもんですから、研修医な…