消化器外科医のための抄読会のネタブログ

私の夢は毎週の抄読会がなくなることです。

2017-01-01から1年間の記事一覧

StageII/III結腸癌における腹腔鏡下 vs 開腹D3郭清術のランダム化第3相試験:JCOG0404

今回は、日本のPhaseIII試験の論文を読んでみました。最近は製薬会社の協力を得ないと臨床試験も予算的に難しくなってきており、必然的に化学療法の臨床試験が多くなってしまいます。医師主導の手術のRCTはあまり行われないため、本試験は貴重な結果だと思い…

進行大腸癌に対する抗IL-1a抗体薬療法: 第3相ランダム化試験

いやいや少しお休みしてしまいました。今回は進行大腸癌症例に対する症状緩和を目的とした治療の論文です。MABp1は進行がん患者の症状緩和を改善するとともに、抗腫瘍効果も期待されるとPhaseI試験の結果から予想されていました。今回の論文はPhaseIII試験の…

肝切除を施行した大腸癌肝転移症例において、原発巣部位は術前化学療法の治療効果と予後を予測する。

最近ははてしなくやる気がなくて、すぐにお酒が飲みたくなります。しかし、お酒を飲みすぎると翌日胸焼けするため、さらにやる気がなくなるという法則です。2週間ぐらい家に閉じこもってぼーっとしていたい今日この頃です。やらねばならない大きな仕事がある…

肝外転移を伴う大腸癌肝転移に対する切除術

あけましておめでとうございます。年が明けて普段と変わらない日常がまた始まりました。年末年始はいろいろと忙しかったのですが、何とか論文を読むことができました。今年もできるだけ続けるのが目標です。 前回からの続きの2報目です。大腸癌に関しては切…