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消化器外科医のための抄読会のネタブログ

私の夢は毎週の抄読会がなくなることです。

StageII/III結腸癌における腹腔鏡下 vs 開腹D3郭清術のランダム化第3相試験:JCOG0404

今回は、日本のPhaseIII試験の論文を読んでみました。最近は製薬会社の協力を得ないと臨床試験も予算的に難しくなってきており、必然的に化学療法の臨床試験が多くなってしまいます。医師主導の手術のRCTはあまり行われないため、本試験は貴重な結果だと思い…

進行大腸癌に対する抗IL-1a抗体薬療法: 第3相ランダム化試験

いやいや少しお休みしてしまいました。今回は進行大腸癌症例に対する症状緩和を目的とした治療の論文です。MABp1は進行がん患者の症状緩和を改善するとともに、抗腫瘍効果も期待されるとPhaseI試験の結果から予想されていました。今回の論文はPhaseIII試験の…

肝切除を施行した大腸癌肝転移症例において、原発巣部位は術前化学療法の治療効果と予後を予測する。

最近ははてしなくやる気がなくて、すぐにお酒が飲みたくなります。しかし、お酒を飲みすぎると翌日胸焼けするため、さらにやる気がなくなるという法則です。2週間ぐらい家に閉じこもってぼーっとしていたい今日この頃です。やらねばならない大きな仕事がある…

肝外転移を伴う大腸癌肝転移に対する切除術

あけましておめでとうございます。年が明けて普段と変わらない日常がまた始まりました。年末年始はいろいろと忙しかったのですが、何とか論文を読むことができました。今年もできるだけ続けるのが目標です。 前回からの続きの2報目です。大腸癌に関しては切…

肝限局転移を伴う切除不能大腸癌におけるFOLFOXIRI+Bmabの効果

もうクリスマスも終わって、あとは仕事納めだけです。ブログを初めて2か月近く経過しましたが、通常業務とのバランスが難しい今日この頃です。今年1年いろいろなことがありましたが、ほとんど忘れてしまいました。つらいことは忘れたほうがいいですもんね。 …

腹部手術の閉腹創における予防的Negative pressure dressing

毎年この季節になると時間が経つのは早いなーと思います。クリスマスまでの街が浮ついた感じが自分は好きなのですが、それが終わると一気に日本的な感じで、年末の当直も相まってあまり好きになれないのです。今回は忘年会が忙しいので、少し簡単な論文を読…

KRAS変異大腸癌に対する養子免疫療法

T-Cell Transfer Therapy Targeting Mutant KRAS in CancerEricN Engl J Med 2016 375:2255-2261 先週のNEJMにまた新たな免疫療法の成績が報告されました。これは現在話題になっている抗体療法ではなく、TIL(tumor infiltrating lymphocytes:腫瘍浸潤性リン…

大腸におけるCOX-2発現は吻合部治癒に重要である。

12月が近づくと、忘年会やらクリスマスやらで街中があわただしくなります。我々消化器外科医は12月に消化器外科学会の抄録締め切りがあるから、それを乗り越えない限りは、年末の浮かれ気分はやってこないのだ! 以前から大腸術後にNSAIDSを使うと縫合不全が…

RAS野生型切除不能大腸癌において、原発巣の局在がPrognosticとPredictiveな指標になるか?

JAMA Oncol. 2016 Oct 10. doi: 10.1001/jamaoncol.2016.3797 今回は前回に引き続き、左右大腸癌の違いについての論文であります。First authorは泣く子も黙るTejpar先生なのだ!なんて読むんでしょうねー。他の共著者も若手のStintzing先生をはじめ、有名ど…

右左結腸癌での治療方針と分子学的特徴の違い

昨今、大腸がんの世界では原発巣の左右部位別により分子標的薬の治療効果が異なることで、もー大盛り上がりです。古そうで新しいこのテーマに関して勉強するために、今回はReviewを読んでみることにしました。論文は以下のもの。 World J Gastroenterol 2015…

大腸癌肝転移: 肝切除か全身化学療法か?

Early tumour shrinkage (ETS) and depth of response (DpR) in the treatment of patients with metastaticcolorectal cancer (mCRC). Eur J Cancer. 2015 Sep;51(14):1927-36. 背景: 大腸癌肝転移に対する治療は肝切除が第一選択で、長期生存を望める唯一…

大腸癌手術におけるプロカルシトニン測定の意義

Procalcitonin Reveals Early Dehiscence in Colorectal Surgery: The PREDICS Study. Ann Surg. 2016 May;263(5):967-72 背景 2-14%で起こり得る縫合不全は大腸手術で最も懸念される合併症である。 縫合不全は患者の術後経過に大きく影響する。 多くは縫合…

消化器外科医が抄読会で楽をするために。

臨床で忙しいのに、抄読会のために論文なんて読んでられないよ! こんな悩みを持つ消化器外科医は多いと思います。 とくに外科医は知識よりも技術が大切と考えているので、なおさらです。 うちの医局なんか早朝から抄読会をやっているもんですから、研修医な…